子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)

最近は子宮内膜症が増えています。
子宮内膜症はなかなか理解しにくい病気だと思います。いろいろと患者さんに説明しても、結局うまく伝わりません。

私は次のように患者さんに話します

子宮内膜は、子宮の内側にある柔らかい膜のようなもの(組織)です。
原因はよくわからないが、その子宮内膜の小さな小さな部分が、本来あるべき子宮の内側だけでなく、子宮の筋肉の中や卵巣(らんそう)、さらの子宮付近の腹膜(ふくまく)にも、散らばって存在する病気です。
本来の子宮内膜は、ホルモンに反応してはがれて出血します(それが月経なんですね)。
ですから、卵巣などに存在する小さな見えない子宮内膜も、ホルモンに反応して、生理の時に、そこでもわずかに出血します。それが何回も繰り返すと、その卵巣に目に見えるような出血がたまってきたり、さらに出血したところに癒着(ゆちゃく)したりします。
症状は、強い月経痛です。さらに癒着のために不妊症になったり、性交痛(セックスの時の痛み)や腹痛の原因にもなります。
特に卵巣の子宮内膜症で、血液が卵巣にたまって卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)になったものを、たまった血液の色が褐色のチョコレ−トのような感じに見えますので、チョコレ−ト嚢腫(のうしゅ)といいます。

子宮内膜症の治療

治療はさまざまです。
手術方法とか、腹腔鏡で手術したり焼いたり、ホルモン治療をおこなったり、さまざまです。
子宮内膜症で苦しんでいる患者さんの話から、つまり本人の年齢、子供さんの数や年齢、子宮内膜症のひどさなどで治療法を決めます。
最近は(2009年)、様々なホルモン剤が使われます。

子宮内膜症でも軽度であれば、治療しない場合もあります。
さらに、月経痛がある人が、すべて子宮内膜症にかかっているわけではありません。

月経困難症(げっけいこんなんしょう)

月経困難症は月経痛のことです。
多かれ少なかれ月経には多少の痛みが伴いますが、辛い月経痛は治療することが必要です。ひどい子宮内膜症でなければ私は鎮痛剤を処方します。
月経痛に対する治療は、鎮痛剤を早め早めに服用する事です
月経痛を我慢して我慢して、とうとう我慢しきれなくなり、そして少し薬を使うというのは、最もまずいやり方です。
必要な時に、必要にして十分な量の薬を早めに使うことが大切です。
月経の時にだけ飲むので、長年、薬を使っていても、癖になったりしません。