リング

子宮の中に小さなリングのようなものをいれて避妊(ひにん)する方法です。子宮内避妊具と言われます。

日本の太田先生は避妊リングの魁の一人でしたが、当時は戦争のため<うめよふやせよ>の時代でしたので、避妊の研究をしている太田先生などは国賊といわれ、その研究をだれも認めようとしなかったそうです。

太田先生の太田リングはプラスチックでできている本当に丸いリング状のものです。
私も以前は大分つかいました。丸いリングなので子宮に入れるときも、取り出すときも、時間がかかるし、痛みがありましたね。

その後リッピスル−プというのを使いましたが、これはリング状ではなくくねくねと曲がっているようなプラスティック製でした。

当クリニックでは、FD1というプラスチックのリングと細い銅のワイヤ−が巻かれているマルチロ−ドCUというリングを使用しています。
やや小さくて副作用が少ないと言われているマルチロ−ドを勧めています。
マルチロ−ドは銅が僅かずつ溶け出して、それも避妊効果を発揮しますので、銅が無くなったら交換した方がよいと思います。一応三、四年で交換と考えています。
でも銅が完全に無くなっても、子宮の中に異物としてのリングが存在するので、避妊効果は、やや落ちますが、あるわけです。

リングの避妊効果は、受精卵の子宮内膜への着床(ちゃくしょう)を防ぐためです。
排卵を防ぎませんし、子宮外妊娠(しきゅうがいにんしん)なども防げません。
また稀にですが、子宮内の普通の妊娠も起こることがあります。リングがずれたりするためでしょうか。
つまり、リングの避妊効果はピルより劣ると言えます。

リング、たとえばマルチロ−ドを子宮に入れるときは、大凡30秒以内に入れることが出来ると思います。痛みはごく僅かの痛みであり、麻酔などは使いません。

一回入れると、以後は一年に一回程度の定期検診のみで良いと思います。
マルチロ−ドは、銅がなくなってしまう三、四年まで入れっぱなしです。

ただし保険はききません。入れる時と、取る時、交換する時には、自費の料金がかかります。
自費料金表をご覧ください。