乳癌

乳癌は近年急激に増えています。
日本人女性で、一生の間に乳癌にかかる人は約30人に1人と言われます。
男性も乳癌にかかるんですが、男性の乳癌は女性の約100分の1と言われるので、乳癌はほとんどが女性の病気ですよね。

乳癌にかかる人は、40歳代後半です。アメリカでは60歳代と言われるので日本よりはやや高齢に傾いています。
日本で乳癌が増えていると言っても、全世界との比較では、それでも、低いほうであり、最も乳癌の起こりやすい北欧の1/4です。

発見のきっかけは、いまだに8〜9割の方が腫瘤(しゅりゅう;しこりの事)です。

痛みで乳癌が発見される人は少ないのです。痛みのあるなしでは、乳癌かそうでないかの区別はできません。

今集検で行っている超音波やマンモグラフィ−による発見は、治療乳癌の7%位とのデ−タ−もあります。

平鹿総合病院の外科医師の話では、「マンモグラフィ−検診で命を救い、乳房を救い、リンパ節を救おう」との事でした。
リンパ節を救おうというのは、早期発見してリンパ節をとらない手術ができれば、手術後の腕のむくみなどの副作用がないという意味です。

しこりの直径が2cm以下で、そしてリンパ節に転移(てんい)がない人の場合には、約9割の人が治ると言われています。

2004年から厚生連では40歳以上の女性は触診にマンモグラフィ−を追加する方針となり、原則として二年に一回行っています。
乳房をプラスチックの板で挟んでからレントゲンを撮るので、乳房を挟む時に少々痛みがあります。

触診(さわる)だけでの、乳癌集検では、早期癌が見つけにくいといわれています。触診の他にマンモグラフィ−や超音波も行う事が大切です。無論おっぱいを触ったり、見る事も重要ですよ。触ったり見たりする他にマンモグラフィ−とか超音波をおこなうのです。

しかし自分で自分自身の乳房に、小さなしこりを見つけて来院する人が実際にいます。だから、集検をうける以外に、自分でも自分自身のおっぱいを触る(自己触診)も重要と私は思います。

風呂場で、石けんを手につけて、自分のおっぱいを丁寧に洗うつもりで、脇の下や首筋まで広く撫でるような気持でさわると良いと思います。月に一回やるべきという医師もいますが、いっそのこと、風呂に入るたびにやりましょう。
ついでに乳首をつまんで、乳首から出血などがないかも確認します。
お風呂場の鏡に自分のおっぱいをうつして、おっぱいの形なども鑑賞しましょうか。綺麗なおっぱいですか?

おっぱいは人に見せるのですから ^_^;、
あたかも顔を丁寧にあらったり、化粧落としをするように丁寧にね。