骨粗鬆症(こつそしょうしょう)

骨粗鬆症は「こつそしょうしょう」と読みます。早口言葉のようで、私は、舌がもつれて、今も「こつそしょうしょう」とうまく言えません。

骨粗鬆症によって起こる太股の骨の骨折(こっせつ)は「寝たきり老人」になる重要な原因です。
なお「寝たきり老人」になる原因は、骨折の他には、脳卒中、老衰(ろうすい)です。

足の骨折を起こし寝たきりになると、全身が弱くなり亡くなってしまう方が多いのです。
大切な事は骨を折らないことです。そのためには、転ばないように予防することと、骨粗鬆症にならないように予防することです。

骨が最も強いのは20歳頃であって、以後はどんどん骨はよわくなります。特に女性は男性に比べると、元々骨が弱いので、非常に骨粗鬆症になりやすいのです。
女性は閉経(へいけい)頃の45歳頃から急に骨がもろくなります。高齢になればなるほど骨が弱くなります。

高齢女性で、身長が低くなったり、背中や腰がまるくなってきた、そして背中や腰が痛むなど人は骨粗鬆症の検査を行うべきでしょう。

以前に骨粗鬆症の為に骨折したことがある人は、新たな骨折をおこしやすいので特に注意が必要でしょう。

骨粗鬆症の検診というのがあります。
40才以上の婦人。両方の卵巣切除をうけた女性などは受けるべきとの意見があります。

骨粗鬆症の予防は
一つは、カルシウムをとることです。
乳製品をできるだけ摂取するようにします。最も手軽なのは牛乳です。牛乳は200mlで200mgのカルシウムを含みます。

次には、運動ですね。
ストレッチ(筋肉のばし)。一回30分程度の歩行を一日二回位がよいでしょうかね。無論毎日ではなくても週に二、三日は休んでも良いです。(なお、運動中にはこまめに水を飲むこと)
また日常生活でこまめに身体をうごかすこと。

運動は骨がよわくなる程度を遅くするほかに、素早く身体を動かすことができるために、万が一転んだときに、骨折を防止できる事があります。

転ばない予防に関しては
老人は結構平らなところでも、よく転ぶものですので、細かい所にも気を配り、転ばないように床の滑り止めなどの転倒の予防対策も必要と言われています。

骨粗鬆症の予防は、産婦人科や内科でも当然おこないますが、重症な骨粗鬆症や実際に骨折した場合には、専門家は整形外科医です。