酒とアル中

酒に関する話は、なかなか難しい内容でして、必ずしも正確でないかもしれません。
私は、アル中(アルコ−ル依存症)の治療はとても難しいと思っています。なにしろアルコ−ル依存症の人は自分が病気とは思っていない人が多いのですから。
そんなアルコ−ル依存症に立ち向かっている医師は、私(秋山)は尊敬します。

秋田県はかなりの人が酒をのみますが、アルコ−ル依存症に対するしっかりとした治療センタ−はありません。
大分以前に、27年前に、初めて湯沢に来たときに、不思議に感じました。
また(かなり以前の話ですが)、身内にアルコ−ル依存症の人がいると、家族の人たちが、その事を世間に隠してしまう傾向が強いと思いました。みえっぱりなんでしょうかね。

ノンアルコ−ル飲料といっても、アルコ−ルが1%未満のものであり、アルコ−ルが全く入っていないものではありません。

飲まれたアルコ−ルは、胃や十二指腸から速やかに吸収され、肝臓で分解されます。
吐く息や、尿、汗の中に含まれてアルコ−ルの形で体外に排泄されるものは、ほんの数パ−セントに過ぎません。
だから二日酔いを醒まそうとして、サウナで汗をかいたり、水を沢山飲んでも効果はありません。

アルコ−ル依存症
今はアル中なんて言いません。アルコ−ル依存症(いぞんしょう)と言います。
アルコ−ル依存症の人は、しばしば
「酒など、その気になりさえすればいつでもやめられる。実際何度もやめている。」と言いますねえ。

アルコール依存症は、ありふれた病気です。性格異常などではありません。意志が弱いわけでもありません。病気です。ゆっくり進行し、家族や回りにも多くの迷惑をかけながら、最後には性格の変化も起こし、肝臓や心臓の病気を引き起こして死んでしまう病気です。
ただし、途中で適切な治療をうけると回復します。

ただ問題は、・・・治療をうけない事・・・だそうです。
本人も、周囲の人たちも、起こっている問題からは目をそらしがちです。
または、自力でなんとかできるんだと言って、病気とは認めず、治療も受けません。

アルコ−ル依存症の人は、何とかして適量のアルコ−ルで済ませておこうとか、あるいは飲まずにいようと考えてはいるのですが、それができません。

習慣飲酒からアルコ−ル依存症へ進行する時間は、男性で約10年ですが、女性では約6年といわれます。

他の病気と同じで、アルコ−ル依存症も、早期発見・早期治療が大切とされています。自分の飲酒に問題を感じた人は、専門家に相談し指導を受けることが大切です。アルコ−ル依存症は、大抵は精神科医師が治療しています。

問題は精神科医師の中でも、アルコ−ル依存の専門家は誰か・・です。2009年の今、私(秋山)自身が、誰がアルコ−ル依存の専門家なのか知りません。済みません <m(__)m>  いろいろ当たってみます。
最近(2011年6月)友人の精神科医師に聞いたところ、秋田市の笠松病院では、アルコ−ル依存症の治療を熱心にやっているようです。


人にはアルコ−ルを分解する酵素(こうそ)というものがあります。この酵素(こうそ)が少ない人は、欧米人ではほぼゼロですが、日本人では4割程度の人が、この酵素が少なくなっています。ですから、ホンの少しの酒で気分がわるくなります。つまり、お酒に弱い人です。
このように、お酒に弱いのは、持って生まれた体質ですから、仕方ありません。
私の娘もそうです。ビ−ルは一口で酔いますし、皮膚をアルコ−ル消毒をしただけで、皮膚が赤くなります。
私は、この酵素があるため、酒には全く平気ですが (^_^;)。


アルコ−ル依存症という病気の心から出てくる行動・考え方
1. 好きな酒を飲んでどこが悪い。
2. おまえ達にはなんの迷惑もかけていない。
3. 飲んで死ねたら本望だ。
4. 自分の金で飲んでるんだから、人から文句を言われる筋合いはない。
5. 人生は太く短くだ。
6. 些細なことを取り上げて、がみがみと小言を言う。
7. 偉そうに他人を批判して同意を求める。
8. 飲んだ理由を並べ立てて、素直に過ちを認めない。


治療

現在の医学では、アルコール依存症になってしまった人を、「適量の酒を楽しめる」ように戻してくれる治療法はありません。何年間酒を断とうとも、飲酒へのコントロール(適量の酒を楽しめる力)を取り戻すことはありません。唯一の解決策は、一生酒に手を出さないことです。

その禁酒を手助けしてくれるのが医者です。医者だけが、なにかの薬でアルコ−ル依存を治すのではありません。
本人や家族、医者が互いに協力して、酒のない新しい生活を目指すのです。

依存症の人は「ブレーキの壊れた車」に例えられます。止めておけば何の害もありません。しかし、いったん走り出すと、何かに衝突するまでは止まらないのです。同じように、依存症であってもアルコールを完全に断っていれば、普通の人と同じように暮らすことができます。ちょっとでも飲み始めると、もう止まりません。

依存症も、糖尿病とか肺炎とかと同じ「病気」なのです。せっかく禁酒の誓いをたてたのに、また酔っ払っているのは「病気の症状が再発」しただけです。
それを責めるのは、肺炎の人に「熱が出るのは意思が弱いからだ」と責めるのと同じです。

アルコール依存症からの回復とは、アルコールなしでの健全な生き方を学んでいくことです。他の全ての病気と同じように、アルコール依存症も早い時期に治療をはじめれば、それだけ回復も容易です。

・・・・・・難しいなあ。私はアルコ−ル依存症の治療は出来ません。上に述べたのは、あくまでも本の上の知識です。

・・・でもアルコ−ル依存やパチンコ依存などの、治療は出来ないにしろ、相談には乗りますよ。